私達家族は、周囲を田園に囲まれた妻の実家である築200年以上の古民家で暮らしています。
事務所は、長屋門を改修して小屋梁をあらわした空間を使っています。
私は、古民家に住んでみて改めて、日本建築の魅力をしみじみ感じています。
縁側を通して室内に入ってくる風のここちよさ、夏の日射や雨風から守ってくれる深い軒先、三和土(たたき)の土間に広がる小屋梁のダイナミックさ、繊細な格子の建具の美しさ、土壁の持つぬくもりと調湿機構、黒光りした松の床板など ・・・
現代の住宅において、忘れ去られたこれら日本建築のよさを、私のつくる建築に遺していきたいと思っています。
私の設計スタイルは、広がり空間、お施主様のライフスタイルに合わせたプランづくり、自然エネルギー(通風・日照・太陽熱)を利用した家づくり、効率的な動線計画、法的規制条件を考慮した上で、自然素材・色彩・統一されたディテールデザインをご提案いたします。