新築設計監理の事例です。
ご相談に来られた当時、30代のご夫妻と3人のお子様のファミリーでした。自然素材の家をご希望されたので、今では珍しい下地から竹小舞を編んで仕上げる土壁や壁の仕上げは珪藻土塗などを採用しました。
ご主人様の書斎は、本好きのため本棚を壁いっぱいにして欲しいというご希望があり、狭い空間ながら、両壁天井いっぱいの本棚を設置して、落ち着く空間を演出しました。
構造材を全て4寸材とし耐久性を高め、100年もつ長寿型の住宅を目指して設計しました。外壁は蔵をイメージしてシンプルな雰囲気としています。
土壁を下地とした焼板張り、屋根は平型の洋瓦を用い、内部の床にパイン材の厚板、腰壁に杉板張り、壁は珪藻土、天井は杉板張りといった自然素材の健康的な内部空間で、小さいお子様でも、裸足で走り回っても、木の温もりを感じて頂けるようにしています。
2階の天井は勾配天井とすることで、小屋組みをあらわしとし、実際より広く見えるよう工夫しています。建具は全て引き戸とすることで、風が家中を通り抜けるようになっており、用途に応じて可変的な空間を演出しています。
竣工から8年後、後付けでカーポートを設置しました。
■用 途 1戸建ての住宅
■構 造 木造2階建
■延べ面積 144㎡
■竣 工 2005年3月 カーポート設置2013年
