大正初期に建設された古民家に対する耐震改修とバリアフリーを兼ね全面的にリノベーションしました。
今までに数回の改修が施されてきたため、床の段差や動線の交差により快適とは言えない状況でした。まず、鉄筋コンクリート造の基礎・耐力壁等を増設し、震度6強に耐える耐震性を確保した上で、古民家の構造骨組みを崩すことなく、間取りを一新しました。
外観の表情はそのままに、内部は木製引戸を多用して、広がり空間を演出しています。仕上げ材にはスギ・ヒノキ・珪藻土の自然素材を使用して、気持ちの良い空間に仕上げました。
24畳ほどのゆったりとした広さのLDKを間取りの中心に置くことで、スムーズな動線を確保し、寝室の北面に小さな庭を配したり、室内を南北に流れる通風を引き込むことより、心地よい居住空間をつくり上げることができました。
■用 途 1戸建ての住宅
■構 造 木造2階建
■竣 工 2017年3月
■延べ面積 180.45㎡