古民家は耐震が心配?
耐震診断をしない古民家にそのまま住めるのでしょうか?
古民家は、なぜ耐震診断が必要なのか?
古民家は先人の知恵で構造上、地震に強い造りとなっています。現代建築は、地震に耐える造りになっているのに対して、古民家は地震の力を逃がす造りになっており、そもそも地震対策の考え方が違います。
古民家で使われる木材は非常に丈夫なもので数百年劣化することがないと言われています。これだけ聞くと、古民家には耐震診断の必要がないと思われるかもしれません。しかし、多くの古民家は空き家になっており、人の出入りがないことで、白アリや腐食などで梁(ハリ)や柱の劣化が進んでいることがよくあります。
風通しがよく、周りの環境がよいだけでも、建物のもちは変わってきます。
・建物基礎部分
・建物の傾き
・雨漏りの状態
・畳の状態
・床下の状態
・屋内湿気状態
このような部分を見るだけでも最低限の診断が可能です。
古民家を活かした耐震補強が可能
前述のとおり、現代の建築基準と古民家の耐震に関する考え方は、全く異なります。同じ土俵で考えれないものにもかかわず、耐震診断をしなければならないため専門家が必要になってきます。地震に対しての考え方が違うことを、そのまま採用しても古民家には逆効果になることもあるため、本来の耐震性を活かしきれないケースも見られます。
古民家の雰囲気を感じながら生活したいと思っていても、耐震のためということで、壁で補強するなど台無しになってしまう方法では、古民家に暮らす意味がありません。なので、その古民家に合わせた耐震補強が必要なのです。