内子町八日市護国伝統的建造物群保存地区内に建つ久保家の修理工事を行いました。
空き家が長かったため、全体的に劣化は激しく、外観は痕跡調査を確認しながらの復元修理をしました。中庭に離れを増築したり、蔵として使われていた建物を移築し、住宅として使用できるようにしました。
外部に面する柱は通し柱で、小屋組みは登り梁を合掌で納めました。
漆喰塗の外壁は内子特有の黄土色で仕上られ、通りに面した格子戸、おだれの低い軒先、バッタリ床几などが町並みに表情を与えるようになりました。
現在は、民泊として活用されており、海外からのお客様に高評価を頂いているようです。
■用 途 1戸建ての住宅
■構 造 木造2階建
■竣 工 2017年5月
■延べ面積 121.95㎡