平成22年度内子町六日市地区建物等整備助成事業、商店街として栄えた内子町六日市地区で町並み修景を行いました。
町並みの特徴は、「伝統町家防火構造」・「伝統町家真壁造り」に大別されます。内子の店舗2は、前者の「伝統町家防火構造」に属する構造でした。
1階は中央部に隠し戸袋をしのばせ、全面開口の木製ガラス建具に、ナマコ壁には全面しっくい塗込め壁としています。塗屋造りの壁面と、虫籠窓で構成されている2階屋根は、地元産の瓦を千枚葺きでした。
間口9.85m・奥行21m。道路面は2階建の店舗、中庭をはさんで奥に平屋の住宅棟がありました。
今回の修景工事では、増築を重ねた結果3階建となってしまった既存建物を、従来の2階建に戻し、大屋根をかけ、町並みの風景を取り戻すことが目的でした。2階店舗は、大空間を支える小屋梁の架構をあらわし、ダイナミックな場となりました。
■用 途 店舗併用住宅
■構 造 木造2階建
■延べ面積 266.78㎡
■竣 工 2012年3月